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【DraftSight-T1】ツール プロパティ・参照マネージャー・表示順序

2018年6月6日

!注記!
2019年3月19日、「Draftsight2019 SP0」が公開されましたが、Windows版については無料版が無くなり、有料版のみでの提供となった様です。詳しく別ブログの前書きに記載しています。

ツール

プロパティ(Ctrl+1、コマンド:Properties,HideProperties)

プロパティは「修正」メニュー内にもありますが、働きは一緒です。ただし「修正」メニューからのプロパティは、パレットと呼ばれるウィンドウ内にプロパティタブ(項目)を追加するのみですが、「ツール」メニューからのプロパティでは既にパレット内にプロパティタブがある場合には「HideProperties」のコマンドとなり、パレット内のプロパティタブを非表示にします。

参照マネージャー(コマンド:References,HideReferences)

参照マネージャーも上記の「プロパティ」と同様で、パレット内に参照タブ(項目)を追加、あるいは既に参照タブがパレット内にある場合には「HideReferences」のコマンドとなり、パレット内の参照タブを非表示にします。

※パレットにおけるプロパティタブや参照タブについては、下記の「修正」メニュー側を見て下さい。

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表示順序

前面へ移動(コマンド:DisplayOrder後オプションF)

前面へ移動は、図面中のエンティティの中から指定したエンティティを最前面に移動します。ツールのメニューから「前面へ移動」を選択すると、「DISPLAYORDER_FRONT」のコマンドが実行され、エンティティの指定となります。図面中で最前面としたいエンティティを指定してエンターキーを押すと、指定したエンティティが最前面に移動されます。

上記では2本のポリラインを交差させて書いてあり、左図では緑色のポリラインが白色のポリラインの上にあります。「前面へ移動」で白色のポリラインを指定してエンターキーを押すと、白色のポリラインが緑色のポリラインの上に移動します。複数のエンティティと交差する場合でも指定するエンティティが最前面になります。また「前面へ移動」で指定するエンティティは複数の指定が出来ますが、指定したエンティティの中で最初に指定したエンティティが最前面になり、その後は指定順での重なりになる様です。

背面へ移動(コマンド:DisplayOrder後オプションB)

メニューのツールから「背面へ移動」を選択すると「DISPLAYORDER_BACK」のコマンドが実行されます。上記の「前面へ移動」とは逆となり、指定するエンティティを最背面に移動します。複数のエンティティを指定する場合は、最初に指定したエンティティが最背面になり、その後は指定順での重なりになります。

エンティティの前面に移動(コマンド:DisplayOrder後オプションA)

ツールのメニューから「エンティティの前面に移動」を選択すると「DISPLAYORDER_ABOVE」のコマンドが実行されます。指定するエンティティを、続けて参照エンティティとして指定する別のエンティティよりも前面に移動します。最前面ではなく「参照エンティティよりも前面」です。

上記では3種類のポリラインを書いていますが、左図では青色の破線が最背面にあり、次に緑色、最前面に白色があります。最初に青色の破線を指定してエンターキーを押し、続けて参照エンティティとして緑色を指定してエンターキーを押すと、青色の破線は緑色の前面に移動しますが白色の前面には移動しません。

ただし上記の様に最背面にある緑色を最初に指定し、参照エンティティとして最前面にある白色を指定すると、緑色は青色の破線に対しても前面に移動します(参照の白色が青色の破線よりも前面の為)。当然と言えば当然なのですが、エンティティが複雑に重なっている箇所では混乱しそうです。また最初に指定するエンティティ、参照エンティティとも複数の指定も可能です。

エンティティの背面に移動(コマンド:DisplayOrder後オプションU)

メニューのツールから「エンティティの背面に移動」を選択すると「DISPLAYORDER_UNDER」のコマンドが実行されます。上記の「エンティティの前面に移動」とは逆で、最初に指定するエンティティが参照エンティティの背面に移動します。

表示順序(コマンド:DisplayOrder)

メニューの「表示順序」ではここまで4つのコマンドとなっていますが、コマンドウィンドウに「DisplayOrder」と入力して実行すると最初に移動させるエンティティの指定(複数可)となります。指定後にエンターキーを押すと下記の様にコマンドウィンドウにオプションが表示されます。

エンティティの上(A)、エンティティの後(B)、エンティティの前(F)、エンティティの下(U)の4つがあり、先のメニューから選択する4つのコマンド(オプションのAやB)に対応しています。

コマンドウィンドウで実行する場合、オプションのFとBについてはオプション指定後に最初に指定したエンティティを最前面、最背面に移動させるだけで終了します。オプションのAとUはオプション指定後に参照エンティティの指定となります。結果はメニューから実行した場合と変わりませんが、オプションとして表示される上や下、前、後では正直分かりません。メニューの方も合わせてFとBは単純に最前面、最背面であれば区別が付きそうです。

最前面や最背面、参照エンティティに対しての前後移動は挿入されたブロックや図などでも有効です。そう言えば今頃気が付きましたが、「画層マネージャー」で画層毎の最前面、最背面などの移動は出来ない様子です。画層で出来た方が便利だと思うのですが・・・。

※各記事はWindows 64bit版のDraftsightで確認して書いていますが、記事公開時のDraftsightのバージョンによって、あるいは他のOS向けDraftsightでは仕様が異なる部分があるかもしれません。また確認不足による間違いや勘違いなどがあるかもしれません。その場合は御容赦願います。
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Posted by 管理人